エンジニアは残業が多い職種だ。
残業が発生する理由はいくつかあるが、最も大きなものは、業務量が膨大なことだろう。エンジニアの人数に対して業務量が多過ぎるため、作業が通常の勤務時間内に終わらず、残業に繋がってしまう。
また、残業時間も長くなるパターンが少なくない。深夜まで作業が続いたり、それでも終わらず会社に泊りこんだりという話もよく聞く。
エンジニアの作業は、クライアントへの納期までに必ず終わらせなければならない。そのため、いかに人員不足であろうといかに業務量が多かろうと、なんとか作業を終わらせるしかない。
また、案件の途中で急な仕様変更などがあった場合も、残業になりやすい。
開発中は仕様変更により、作業中にやり直さなくてはならない部分が発生することがある。しかし、仕様変更があっても納期は動かないというパターンも多いので、そうなると作業量がグッと増し、結果残業になるという流れだ。
残業が多いと労働環境が悪くなり、離職率も高まりやすい。

残業を減らすためには、1人あたりの業務量を減らす必要がある。例えば作業フローや業務の分担などを見直し、個々がより効率的に作業を進められるようになれば、残業の状況についても改善される可能性がある。
また、そもそもチーム・部署で持っている業務の量が多いなら、人事と相談し、採用活動などを進めてエンジニアの人数を増やすのも有効だ。
そのほか、案件の途中でできる限り仕様変更を防げるよう、クライアントとの事前の打ち合わせをより綿密にすることも残業対策といえる。